池口研と研究発表

鈴木 貴行

鈴木 貴行

みなさん,こんにちは.修士1年の鈴木貴行です. 私が研究室に配属されたのは2年前になります. 2年前の今頃はどの研究室を選んだらいいのだろうと悩んでいました. なぜなら,卒業研究でどのようなことをやりたいのか,まだ見つけていなかったからです. 皆さんの中にも同じように希望する研究室が決まっていない人は少なくはないと思います.

では,池口研究室を選んだ理由はなんだったのでしょうか. 私は,研究室選びの参考に卒業論文発表会に参加していました. どの研究室も淡々と自分の卒業研究について発表していましたが, なぜその研究をしているのだろう,何が言いたかったのだろう,と思うことも多く, ただ報告しているだけという印象を受けました. しかし,ある研究室の発表のときだけ,とても興味を引きつけられました. なぜなら,その研究室の研究発表は流れがわかりやすく, 発表者の質問の受け答えもとても素晴らしかったからです. その研究室というのが池口研究室だったのです. 私は同じように発表がうまくなりたいと思い,池口研究室を希望し,配属されました.

発表に関する私の経験をふまえながら,池口研究室の紹介をしたいと思います. まず,池口研究室に入ったら,各先輩方からC言語,シェルスクリプト, matlab,TeX,prosper,PSTricksの講習を受けました. prosper ?,PSTricks ? と思った方は当時の私と同じです. prosperはTeXを用いたプレゼンテーションツール, PSTricksはTeXでPostScriptの命令を用いて描画できるパッケージです. TeXでスライドやポスター,また,その中で用いる図を作ることができます. 最初にprosperを用いたのは卒業論文中間発表の時でした. 池口研究室は修士課程だけでなく,博士課程の先輩も多く在籍しています. 例えば中間発表や学会発表の時は,池口先生に見てもらう前に, 先輩方にスライドや原稿についてじっくり議論してもらいました. 何度も議論し,修正してもらうことによって, 私が最初に作ったものとは全く違うものになることもありました...

池口研究室では2ヶ月に1回,他大学の研究室と共に非線形問題勉強会 (http://www.nls.ics.saitama-u.ac.jp/NLB/) を行っています. 勉強会では研究を報告したい学生が発表を行い,みんなで議論します. 勉強会は中間発表とは違い,発表時間は決まっておらず,1時間くらい質疑応答しながら発表します. 研究室配属後の私の2回目の発表はこの非線形問題勉強会でした. 発表日の1ヶ月前のある日,突然英語で発表することになってしまいました. 池口先生の,「鈴木なら,できるんじゃない?」という一言であっさり決まってしまったのですが, 英語で発表するのはもちろん初めてで,緊張と動揺のためにあまり出来の良い発表とはいえませんでした. しかし,卒業論文発表会では,この時の反省をふまえ, 早く準備し池口先生や先輩と深く議論することにつとめました. 発表練習も重要で,時間いっぱい,発表日の朝まで取り組みました. その甲斐もあり,発表はきちんと行えました.

初めての学会発表は卒論生の3月において開催された電子情報通信学会の愛媛大学での総合大会でした. 愛媛には,松山城,道後温泉などの観光地があります. 観光をするために学会発表に行く訳ではありませんが, 時間を見つけてその土地の探索することは楽しみの一つです. 私は池口研究室に配属されてからの2年間で,愛媛,滋賀,キプロス,北海道と様々な場所で発表を行いました. 今年も,沖縄,ドイツ,ポーランドなどに行く予定です. また,2011年の5月はリオデジャネイロの会議でも発表したいと考えています(実は私はブラジル出身なのです). 多くの学会で発表することができたのも,池口研究室に入ったからだと思います. 学会発表に行きたい,プレゼンテーション能力をつけたいという人は,池口研究室を強くおすすめします.

Copyright © 2007--2011 Ikeguchi Laboratory.All rights reserved.