一石三鳥池口研

原口 雄太

原口 雄太

みなさんこんにちは,池口研究室修士1年の原口といいます. この時期になると,2年前,皆さん達と同じようにどの研究室を選ぼうか迷っていた頃を思い出します. 本文では,私が池口研究室を選んだ理由と研究室に入ってからの2年間について書きたいと思います. もし,皆さんの研究室選びの参考になれば幸いです.

まずはじめに,私が池口研究室を選んだ理由ですが, 一番のきっかけになったのは,みなさんがちょうど目を通しているこの資料を読み, 「池口研究室に入りたい」と強く感じたことです. 私は,3年生の時点で修士まで進学することは決めていたのですが, 学部時代に特に目標も持たずなんとなくで過ごしていたこともあって, 「4年生からの研究には真剣に取り組もう」と考えていました. 当時の私が読んだこの資料からは, この研究室に入れば自分の考えている「真剣な研究生活」が過ごせるということがひしひしと伝わってきました.

そんなきっかけで, 研究生活に関する大きな期待と環境の変化に対する若干の不安とともに始まった研究生活でしたが, 研究室に入る前に自分が抱えていた不安などはまったくの杞憂でした. 私は人とのコミュニケーションがあまり得意な方ではなく, その点が研究生活でも一番の心配事だったのですが, 研究室の先輩方は皆きさくで優しい方ばかりで, すぐに研究室の雰囲気にとけ込むことができました. また,研究に対してはどの先輩も皆真剣に取り組んでいて, 私の質問にも一緒に考えながら議論してくれるなど, 慣れない研究生活のなかで公私ともに助けて頂きました.

今,私の研究室での2年間を振り返って,研究室に入ったことで3つのものを得ることができたと感じます. 一つは,良き先輩方の助けもあり,国内外の様々な発表に参加できたことで得られた経験です. 特に,昨年の9月に行われた国際会議では,キプロスとギリシャという二つの国を巡ることができました. キプロスでレンタカーを借り,異国の空気を感じながら世界遺産巡りをしたことは, 2年間の研究室生活の中でも特に印象的で楽しい思い出の一つです. 二つ目は,コミュニケーション能力です. ミーティングや普段の生活での研究室メンバーとの議論を通して自然に コミュニケーション能力を高めることができました. 今では,先輩方とも研究のことはもちろん日常の話題など様々なことを楽しく話せるようになり, コミュニケーションを全く苦にしなくなりました. 最後の三つ目は,きちんとした文章を書く能力です. 研究生活の中では,日々の報告やミーティングでの資料,発表における投稿など, とにかく文章を書く機会が多くあります. 研究室に入った当初は,きちんとした文章を書くことができていませんでしたが, 日々添削などを受けながら多くの文章を書き続けることで,自分の文章を書く能力は大きく向上しました.

現在,私は就職活動をしていますが, 大学生活のなかで頑張ったことは何かと聞かれたならば「研究です」と自信を持って言えます. 研究室に入るまでの自分には,自信を持って「これをやってきた」と言えるようなものは無く, 研究室での経験が自分を大きく向上させてくれたことを改めて感じます.

池口研究室に入ったことで,私は大学の講義からは得られなかったものをたくさん得ることができました. 皆さんも,池口研究室での研究生活を過ごしてみませんか? きっと楽しいことが待っていると思います.

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