また,池口研に入り,最先端の研究をすることによって,
研究成果が認められ様々な賞も頂くことができました.
2007年度には,卒業論文で行った研究の成果を電子情報通信学会主催の総合大会で発表にて,
電子情報通信学会より,「学術奨励賞」という非常に名誉ある賞を頂きました.
2008年には,中国の西安で開かれたInternational Workshop on Vision,
Communications and Circuit 2008において,Best Student Paper Award (Excellent)を,
2009年には,ハワイで行われたInternational Workshop on Nonlinear Circuits and Signal Processing 2009において,
Best Student Paper Awardを頂きました.
さらに4月からは,日本学術振興会の特別研究員DC2の採用が内定しました.
この制度は,日本の若手研究員に研究に専念する機会を与える為のもので,
月額20万円と,その他に研究費として最大150万円の補助が支給されます.
好きなことをしていて,お金を頂けるということは,この上ない幸せなことだと思います.
4年前,池口研を選択しなければ,今の自分は無かったと思います.
研究室選びの小さなきっかけ
加藤 秀行
学部3年生の皆さん,こんにちは.池口研究室 博士課程2年の加藤秀行です. 今年は,池口先生担当の非線形システム概論でTAを担当しました. また,情報と職業では話をするチャンスもありました. このように,皆さんと接する機会も何度かあったので,覚えていてくれている人もいるかもしれません.
私は2006年度に池口研究室に配属され,今年で4年目になります. これまでの4年間というのは長いようであっという間でした. 私が池口研究室を選択した理由と池口研究室に配属されてから今日までの経験を少し紹介したいと思います.
2006年2月,私は情報工学総合演習を何とか無事に終え,どの研究室を希望しようか悩んでいました. 実は4年生での研究室配属などそれまで全く考えておらず, その日からあわてて考え出したというのが正直なところです. 多分,皆さんの中にもこんな感じの人が多いのではないでしょうか? 最初は研究室なんて何処でもいいやといういい加減な気持ちでした. しかし,私は少なくとも修士課程までは行こうと高校の時から考えていたので, このようないい加減な気持ちで研究室を選んではダメだということに気付きました. そのため慌てた訳です. 何を基準にしたかというと, これまで3年間で受けた授業で自分が興味を持ったことってなんだろうということを考えました. 一番興味を持ったのは, 勝部先生の授業で行った誤差逆伝搬法のプログラムを作成し,数値実験を行ったことでした. 私にとってこの実験は容易なものではありませんでした. この当時,私はプログラミングが得意ではありませんでした. 実を言うと,この次の年まで大澤先生の授業にお世話になっていました. 通算3回です!! こんな私にとって,誤差逆伝搬法のプログラムを作成することは困難を極めました. 何度やっても授業で習ったような結果が出ませんでした. しかし,プログラムのパラメータをいろいろいじっていると, あるとき,授業で習ったように過剰学習によって,誤差が拡大し, それ以降どんなに学習しても,答えに近づかないという現象が再現できました. このときはとても感動しました.... 「たかが実験に成功したくらいで...」と思うかもしれませんが, 人間は興味のないことでも一通り最後までこなすと興味を持つことが多いそうです (読む,書く,話す-脳活用術-,茂木健一郎 著より). 正にこの通りだったと思います. そんな訳で脳の研究が出来る池口研究室を選びました. 皆さんはこの三年間,どの授業,どの課題を一生懸命頑張りましたか? 研究室選びのヒントはそこにあります.
池口研究室に配属されて良かったことは,最先端の研究が出来るということです. 最先端の研究をし,良い結果,面白い結果が出ると当然,それを論文にしたり,会議で発表したりします. 従って,自然と国内だけでなく,海外の研究者とも話をする機会が多くなります. つまり,最先端の研究をするということは世界を相手にしているということです. 研究を通じて,世界中のいろいろな人と研究について議論をしたり, 話をしたりすると様々な文化や海外事情等を知ることもでき,価値観やものの見方も変化してきます. さらに海外には,とてもユニークな人も沢山います. 私が出会った中で非常に面白かった人は,お刺身が大好きなハンガリー人の男性 (学会の懇親会中ずっとお刺身を食べてました), いろいろな漢字の意味を知ってるフィンランド人の女性 (私の名前の漢字の中で分からなかったのは「秀」だけ), 娘さんがあまりにも秋葉原が大好きすぎて日本に留学してしまったスペイン人のおじさんなどなどです. このように,世界中の人々と面識を持つことができたというのは非常に良い経験になったと思います.
また,池口研に入り,最先端の研究をすることによって, 研究成果が認められ様々な賞も頂くことができました. 2007年度には,卒業論文で行った研究の成果を電子情報通信学会主催の総合大会で発表にて, 電子情報通信学会より,「学術奨励賞」という非常に名誉ある賞を頂きました. 2008年には,中国の西安で開かれたInternational Workshop on Vision, Communications and Circuit 2008において,Best Student Paper Award (Excellent)を, 2009年には,ハワイで行われたInternational Workshop on Nonlinear Circuits and Signal Processing 2009において, Best Student Paper Awardを頂きました. さらに4月からは,日本学術振興会の特別研究員DC2の採用が内定しました. この制度は,日本の若手研究員に研究に専念する機会を与える為のもので, 月額20万円と,その他に研究費として最大150万円の補助が支給されます. 好きなことをしていて,お金を頂けるということは,この上ない幸せなことだと思います. 4年前,池口研を選択しなければ,今の自分は無かったと思います.
最初に述べたように,私は脳科学に興味を持ち,現在,脳科学の研究を行っています. 幸い昨年度より,埼玉大学に脳科学融合センターが併設され,池口先生も兼任教員になりました. 埼玉大学でも脳科学を学べる機会がどんどん増えています. 脳は最も身近でありながら,まだまだ未知の部分が多い臓器です. もし皆さんが脳科学に興味をお持ちの皆さん,一緒に脳の謎を解き明かしてみませんか? 情報システム工学科で脳科学が研究できるのは池口研究室だけです. 興味のある方,お待ちしています.